2008年09月26日
続・私は認めたくない女(2)
「恥ずかしいからサッと手にとって、バーッってレジに行ってさ!
で、ちょっと観たのよ! そうしたら、はまっちゃったの!
私は認めたくないのよ! 認めたくないんだけど!」
「それにしたって、30何巻って……」
「たいへんよ! 今までTUTAYAにどれだけ
延滞料払って観てきたと思ってんのよ!
1日にDVD4枚とか6枚とか観ないとおっつかないのよぉ!!」
「オレにキレられても……」
「またさ、主人公があんまりカッコよくないところがいいの!」
「なんだよ、それ」
「カッコよくないから、最初は乗り気もしなくて観てるんだけど、
だんだん状況が変わってくると応援したくなるの!
彼がいい人だから!」
「だれだよ、彼って」
「主人公じゃん! これだけ観てるのに、
いまだに主人公の俳優の名前も覚えてないけど!」
「えっ、そういうもんなの?!」
「(無視)でも途中から悪人になったりするから!
あ、どうなるの、どうなるの? みたいな!
私は認めたくないのよ! 認めたくないんだけど!」
「へえ~」
「Nさんも観てよ!」
「やだよ」
「観てよ!」
「やだよ!」
「そう言うと思ったよぉ……みんなに話してもさあ、
『ふ~ん』とか言うし。ひきつった顔で『時間あったらね』って
言う人にあとで聞くと『まだ観てない』とか言われてさあ。
はまっちゃったのは私だけじゃん。私だって認めたくないのよ、
でもさ、認めたくないんだけど、はまっちゃったのよ」
他人に理解されないさびしさに、A子ちゃんは涙ぐんだ。
だが突然、彼女は話をやめて窓のそとを見た。
「あ、雨!」
すると、みるみる鬼の形相になった。
「なんで雨が降るのよぉー!!」
いったいなにが始まるのか?!
~ To be continued
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土日は連休します。また月曜日にお会いしましょう。
投稿者 Napori Takao : 07:00