2008年09月01日

おばさんと金髪女性にはさまれる(2)

 東京の庭園の特色については英語の解説があるところも多い。
 ここ(小石川後楽園)も英語表示があるのだが、
 土産物屋に印籠の解説はない。
 もちろん英語の販売マニュアルもない。

 解説役を買って出たものの、
 この女性がなにを知りたいのかが不明である。
 印籠についたマーク? 由来? 機能?
 それとも、お土産で持ち帰ってどう使うか?
「将軍家のマークを指して、聞いてるの?
 それとも印籠の由来とか?」
 ぽかん、とする女性。

 あたりまえだ。日本語で聞いてるんだから。
 実はこっちだって突然のことで混乱しているのだ。
「ショーグン、ショーグン。ユーノー?」
「 YES 」
 そんなことぐらい知ってるわよ、といいたげな感じで答える彼女。
 やばい、的はずれなことをいってる。N氏は焦る。

 おばさんが口を出した。
「薬ってなんていうのかしら、薬!」
 おばさんは長い時間のやりとりで、
 彼女が印籠の機能を知りたがっていると判断したらしい。

「薬はドラッグでしょ?」
「あ、ドラッグ!」
「ドラッグストアーっていうし」
 N氏とおばさんは「ドラッグ」を連発しながら、
 身振りで「このなかに薬を入れて持ち歩く」と
 いうことを彼女に説明した。彼女はわかったのかどうか
 知らないが、なんだかちょっとがっかりしたような、
 冷やかな表情になった。

 これで終わりか、とほっとしたときである。
 今度は横に売られていた、もうひとつの印籠を示していった。
「コレハ何デスカ?」

                 ~ To be continued
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投稿者 Napori Takao : 07:00 | コメント (0)

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