2008年03月12日

ママと男の子(1)

 どことは書かないが、バーガーショップで18:00。
 40代とおぼしきママは無料の求人誌をめくりながら、
 小学3年生くらいの男の子の話を聞いている。

 ハンバーガーとポテトを食べながら、男の子は
 だらだらと学校の話などをしていたらしい。
 ところが、つい口がすべって自分にとって
 不利な情報を口にしてしまったらしい。

 ママは小冊子から目をあげると、急に男の子を見すえた。
「え、今なんていったの?」
「えっ……」
「なんていったの?」
「………」
「なんていったの?」
 ママのきびしい尋問に耐えかねて、
 男の子は白状してしまった。
「学校で『いけない人』に書かれた……」

 雲行きが怪しくなってきた。
 N氏はこんなシーンを見ると、胸が張り裂けそうになるのだ。
 自分が幼少の頃より何万回も親や先生に叱られ、
 こづきまわされたトラウマにさいまなれるのである。
 この子にもトラウマが残ってしまって、
 10年もしたら「物書きになりたい」などと言わなければいいが。
 ママの怖ろしい尋問がここにはじまった。

                 ~ To be continued
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投稿者 Napori Takao : 07:00