2008年01月28日
蒲田のワル(4)
(やったのはお前か?)
疑惑の目線を送ると、男はそっぽをむいた。
くそっ、このちっぽけなワルめ。
「ああ、ごめんなさい、ほんの出来心でございます……」なんて
懺悔の言葉を期待した自分が甘かった。ヤツは確信犯化なのだ。
他人の椅子を尻に敷くことなど、なんとも思っちゃいないのだ。
オレの洗ったばかりの尻はどこに乗せればいいんだ!
N氏はしかたなく、積んであるところから
椅子をもってもどった。オヤジは何食わぬ顔をしている。
ああ、そうか、わかったよ、お前の人生はそうなのか。
そうやって、なにかあればすぐに人のものを拝借するという、
安っぽいコソ泥人生か? お前には良心ってものがないのか?
この、ちっぽけなかっぱらいめ。
あ、そんなことに怒ってるオレもちっぽけか?
いや、そんなことはどうでもいい。文句言ってやろうか。
でもこんなことで言いたくない。せっかくの日曜日だ、
イヤな思いをしたくないじゃないか。
ほかのお客さんの迷惑にもなるだろう。みんな、こういうことが
あってもガマンしてるんだ。ここはオレもガマンするんだ。
あ~ダメだ! 気が済まない!
とりあえず、親父の背中を確認する。
刺青が入っていないので、ホッとする。
まあ、そのテの人はこういうことはやらないものだ。
そうだ! フフフ。
N氏はある秘策を思いついた。
でもうまくいくかな? やってみるか。
~ To be continued
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
![]()
↑ ↑ ↑ ブログランキングに参加しています。クリックで応援いただけるとありがたいです。
コメント
コメントを送ってください