2008年01月10日

インド人A君の災難(2)

 N氏が車内でインド人A君とぎこちない会話をかわすと、
 ガス屋のカズオがA君に言った。
「A君さあ、こいつオレの同級生。東京でライターやってるんだよ」
「ああ、ライターですか」
 曖昧に答えるので、N氏は気になった。
 ライターで火をつけるカチカチの仕草をして、
「こっちじゃないよ」
 と、ペンを走らせる仕草をしてみた。

 すると、A君、「ああ、それはちがいマスネ!」と正しい発音で言い返す。
「ロァイトー!」
 さすがに、いい発音だ。
「ああ、そうそう、ロァイトー!」
 彼は1年前からこの片田舎にきて、日本人にインドの言葉を教える
 代わりに、自分も日本語を学んでいるらしい。堀りの深い顔と
 落ち着いた物腰から45歳に見えるが、実年齢は25歳であった。

 カズオは彼の住むアパートとガスの契約をしているのが
 きっかけで 親しくなったようだ。A君は英語もできるらしい。
 インド国内ではさまざまな言語があるため、国内のほかの
 地域の人とは英語でやりとりするそうである。

 話すうちに、N氏邸に車は到着。
 近所のスーパーへ向かいながら、N氏はA君に聞いた。
「A君はどんなの好きなの?」
「私はお酒飲みマセン。ベジタ~リアンデス」
「えっ?!」
 気をつかうなあ~と心配すると、カズオが平然と言った。
「A君はだいじょうぶ! コーラとポテトチップスだから!」
 不健康なベジタ~リアンだ。たしかに、よく見るとA君は小太りである。
 A君は買い物カゴにコーラの2リットルボトル(ダイエットじゃないほう)と
 ポテトチップス、スナック菓子を入れた。ささやかな日本人2人のおごりだ。
 ここに、インド人A君と田舎の日本人との国際交流が始まった。

                 ~ To be continued
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投稿者 Napori Takao : 07:00 | コメント (3)

コメント

最近はインド、パキスタン系のエンジニアがたくさん来日しますね。
彼等は優秀なようですよ。多いのはIT絡みだそうですが。
私が入院していた県がんセンターでも一目でインド系とわかる人が内視鏡操作を担当していました。

以前自分の日記にもかき込みましたが
昼食後に一服やろうと院の中庭へ行ったら、その彼がそこらのスーパーで買って来たカレーパン喰ってたんです。
昼下がりの日差しの中で。
本国の味とはかなり違ったものだったことでしょう。

とにかくこの辺りはインド料理屋なんかも多いです。
もちろん住民も多国籍化してます。

投稿者 fuk : 2008年01月10日 12:01

南蟹家族の現在住んでいる街は、インドの方が大変多く暮らしています。
同じ国の出身者同士でコミュニティができているらしく
児童館などで一緒になる機会があってもなかなかお近づきにはなれませんが
まだ独身だった30歳くらいの頃に、酔っぱらったインドの男性に
声をかけられたことがあります。
たどたどしい日本語で「アナタ、何歳ですか〜?」と聞かれたので
シャレのつもりで「え〜?アタシィ〜?ジュウハチィ〜」と答えたら
「オマエは嘘つきだ!!!!!』とマジギレされたことがあります。

異文化コミュニケーションは難しいなぁ・・・と感じた出来事でした。

投稿者 南蟹縞女 : 2008年01月10日 13:51

fukさんへ

コメントありがとうございます。
あ~カレー! いったいどんなふうに感じるんでしょうね。
会社員時代、いましたね。
「インドにボンカレーを持っていき、現地の人に食べさせた人」が。
たしか、「おいしい」とひとことだけ言って、食べなかったとか……


南蟹縞女さんへ

コメントありがとうございます。
酔って相手にマジギレっていうのは、どこの国でも同じなんですね~
あ、でも、たしかにこの晩、
「インドの人はウソやいい加減なことが嫌いなんだな」と感じましたね~
その話がこれから出てきますけど、けっこうこだわりがあるんですよね。

投稿者 ナポリタカオ : 2008年01月10日 16:28

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