2008年01月09日
インド人A君の災難(1)
昨年末の30日の晩、N氏は実家へ帰省した。
帰省の晩には、必ず中学・高校の同級生であるガス屋の
カズオがやってくる。この日も駅前まで車で迎えに来たカズオだったが、
N氏が車に乗り込んだとたん、妙なことを言い出した。
「お前にちょっと合わせたい人がいるんだ」
「だれ?」
「フフフ、だれかな」
「なんだよ、同級生?」
「ちがうな、フフフ。すげーアタマがいい人だぞ」
「そんなヤツはこの町にいねーだろ」
「町の人じゃないんだな、これが」
「えっ、お前まさか外人じゃねえだろうな?」
「お、さすが、ブログバカ! 勘がいいねえ!」
「おい、初対面なんてめんどくせーよ! オレだってすこしは
人見知りするんだぞ。落ち着かないだろ、いきなり会えなんて!
だいたいこれからオレんち行くのに、どうすんだよ? 連れて行くの?」
「そうだよ。だから今、迎えに行く途中」
「お前、勝手に決めるなよ!」
すると、車は一軒のアパートの前に停車した。息をこらしていると、
暗い物陰からひとりの男が後部座席に乗り込んできた。
「今晩は、Aデス。インドのデリーから来マシタ」
インド人?!
浅黒い顔をした40歳くらいの男が、流暢な日本語でほほ笑んだ。
「こ、今晩は。Nです」
東海地方の片田舎で12月30日、19:00。
N氏、そして見知らぬ男の家に連れていかれる、インド人A君の運命は?!
~ To be continued
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