2007年12月24日
夕暮れの回転寿司職人(1)
東京台東区のある回転寿司店、17:30。
人相は悪いが、イキのいい50代後半の寿司職人が、
テキパキと働いている。そこへ年配の女性客2人が入ってきた。
「らっしゃいっー!」
彼女たちは席にすわらず、持ち帰り用の寿司を注文した。
すると、ひとりの女性が不条理なことを口にした。
「しっかり握ってくださる? この前買って帰ったら、なんかポロッときたから」
この言葉に寿司職人はカチン!
とっさに厳しい目で女性客に言った。
「お客さん、ここで買って、どのくらい経ってから食べたの?」
「1時間半くらいですけど」
「へっ」
寿司職人は失笑した。
そりゃポロッとくるだろ、高級店じゃあるまいし。
寿司職人は口に出さず、背中を向けた。
「で、ご注文はなんだって?」
女性客2人のアマタ越しに、感じのわる~い態度でレジの女の子に聞く。
女の子は「××の5人前です」などと伝える。
「ハイヨ~」
やる気のない返事。明らかに挑戦的だ。
ウチの店のやりかたが気にいらねえ客はけえれ!
さっさとけえりやがれ、この野郎! と語る背中。
「なによ、あれ?」「感じわるいわね」
年配の女性客2人は、ぶつぶつ文句を言いながら、
寿司職人の態度に腹を立てて帰ってしまった。
その後ろ姿をチラッと見送って、寿司職人はほくそ笑んだ。
「ふざけるんじゃねぇよ、なあ? バカ言ってんじゃねえよ」
若手(40代)従業員に語りかける。苦笑する同僚。
「なに言ってやがるんだ、へっ」
寿司職人の怒りはまだおさまらない。
~ To be continued
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