2007年10月01日
20番レーンのコンビ
巨大倉庫に向かうと、現場を仕切る
50くらいの男が新入りの私たちを呼び寄せた。
「新しい人たちはこっちへ来てください」
倉庫の隅にある黒板の前で説明を受けた。この男が日雇いなのか、
ホイホイサービスの社員なのかわからないが、A運送の制服を
着ていないところを見ると、こちら側の人間なのだろうか。
黒板にはターミナルの見取り図があり、地区別にレーンがあり、
番号がふられている。それぞれに担当者の名前が書いてあった。
「ここに書いてある担当の人というのは、ここで長くやってもらってるんで、
くわしい人たちです。この人たちの下についてやってもらいます」
一番端の20番レーン、吉田という名前の下に私の名前があった。
言われたとおりにそこへ行くと、45くらいの男がブスッとした顔で立っていた。
「吉田さんですか? よろしくお願いします。名堀と」
最後まで言わないうちに、吉田が口を出した。
「ここに台車があるから。ここにこれから地区を書いていくから」
それだけの説明では、なんのことやらわからない。
働く人間の半数が新入りということは、おそらく新しい人間が
いつかない現場なのだろう。吉田はこれまでに何十回、
いや何百回、こんな説明を新入りにしてきたのだろう。
無駄な説明はひとことも発したくないように感じられた。
私のレーンはどうやら四国、鳥取、長野全般を担当しているらしい。
だまって見ていると、吉田は台車の荷台の端に、
赤いチョークで各県の市や郡の名前を書きこんでいった。
ここでさらに細分化して、台車に乗せ、トラックで運ばれるらしい。
荷物は高さ5メートルもあるような巨大なベルトコンベア-で
右側から運ばれてきて、すべり台から落ちてくる。
「上から落ちてきたのを、これで『こすって』台車に仕分けして。
それから、荷物をどすん、と投げないで。
中身がいかれるから気をつけて」
そう言うと、吉田は私にバーコードの読み取り機を渡した。
日雇い1日目18:30-18:50 ~ To be continued
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投稿者 Napori Takao : 07:00