2007年01月17日
留守番電話は語りかける(1)
留守番電話の用件を再生すれば、
相手のメッセージが聞こえてくるのは当然である。
しかし、用件が入っていないのに、声が聞こえてきたら……
読者のみなさんも恐怖を覚えるだろう。
ある冬の夜。
N氏は取材を終えて、自宅にもどった。
留守番電話の横にカバンを置いて、風呂に入り、
霜月マイア氏(異次元旅行者日記・参照)からいただいたウイスキーを飲んだ。
「魚座の人はアル中になりやすいから、気をつけなさいよ」
などと言いながら、霜月氏は
ほかにもボジョレーヌーボーや日本酒などをくださる。
まったく罪な人だ。
さて、ウイスキーの酔いがほどよくまわったころ、
なにやらボソボソと音が聞こえてきた。
テレビはつけていない。
耳をすますと、人の声だ。
しかし、となりや階下の住人ではないようだ。
音をたどった先には留守番電話があった。
すすり泣く女性の声が聞こえた。
「あれだけの子どもたちが……ううっ……
うまくいかなくて当たり前なんです……」
驚いたことに、留守電は再生ボタンを押していないのだ。
当然、使用中でもない。
女性の声はまだ続く。
「子どもたちにとって……本当に子どもたちの将来にとって……」
ああ、オレはとうとう幻聴を聞くようになってしまったのか。
N氏は途方に暮れた。
To be continued
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
人気blogランキングへ
↑ブログランキングに参加しています。クリックで応援いただけるとありがたいです。
投稿者 Napori Takao : 11:45