2006年11月25日
幽体離脱の果てに
自分の体を見ようとしたが、体と実感できるものはなにもなかった。
今までの幽体離脱とはちょっと違う。
胸のあたりにある目の感覚、ただそれだけの存在だった。
青い素粒子の世界を移動してみると、
ドクン、ドクン、ドクン……という音がついてまわる。
心臓の音だった。
少し進むと、遠くに水平線が見えた。
そのむこうから一筋の光が現れたかと思うと、
私をめがけて体当たりしてきた。
光が飛び込んでくると、とくに衝撃のようなものはなかったが、
なんだかよくわからず恐怖を感じるだけだった。
これはなに?
続いてまた一筋の光が体当たりしてきた。
次から次へと、ぶつかってきた。
心臓の鼓動が早くなった。
これは受けたくない。まだ受けてはいけないような気がする。
帰りたい。自分の体を探さなければ。
目の前にふたつの世界が開けた。
ひとつは今まで住んでいた自分の部屋。
もうひとつは、さっきまでのブルーの美しい粒子の世界。
現実と素粒子の世界が存在していた。
現実世界の自分の肉体が見える。
こちらから眺めてみると、ただの窮屈な入れものという印象だ。
自分は今ここにいる。
あそこの自分はなんなんだろう。
どちらかを選んだら、もうもどれなくなるかもしれない。
迷っていると、現実世界から生活音が聞こえた。
やっぱり、自分の部屋に帰るのが本当じゃないだろうか。
そう思ったとき、私は自分の家にもどり、自分の体にもどった。
それ以来、私の体に異変は起きなくなった。
To be continued
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コメント
ふー、長い連載ですね。体外離脱とか頭では理解していますが、実際に体験しないと話にならないですね。私の娘が舞台で踊っていたら、数年前に亡くなったO先生の「よし」という言葉がはっきり聞こえ、一幕終えた後泣いていました。娘は尋常ならざる経験をする前に耳に雑音が混線したような感じになり、何か来るぞってわかるそうです。その声があまりにリアルだったから、びっくりしたそうです。娘は霊能者の典型的な手相をしています。マイヤさんと同じ月(霊能のあるひとが多い)の生まれです。そういう能力を系統だてて研究すると面白いと思います。また1000人のお客様のまえで無心に踊っていると、自分と会場が一体になり、どこに自分がいるのか、どこまでが自分なのか、わからなくなることが多いみたいです。それがとても気持ちよくて、舞台が彼女の最高の居場所なんだろうなあと、思います。25年前、マイヤさんから、このてのびっくり仰天話を聞いていなかったら、「嘘」「かんちがい」「あがってたんで覚えてないんじゃないの」と言って済ませるところでした。アーメン
投稿者 ケイ : 2006年11月26日 02:58
ケイさんへ
コメントありがとうございます。
たしかにMAIAさんのお話を聞いていると、
妙なことに出会ったとき、うろたえなくて済むかもしれませんね~
こういう不思議もありかあ~、なんて感じで。
投稿者 ナポリタカオ : 2006年11月27日 11:52