2006年11月10日
異邦人の家庭教師
☆今日は2本更新しました~ ↓
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そこは1700~1800年くらいの昔のヨーロッパだった。
レンガ造りの家が立ちならぶ、外国のちいさな島。
私は18か19歳くらいの日本人。「男性」だった。
やむをえない事情ではなく、自分で望み、渡航したようだ。
幼い日に見た、古ぼけた大きな客船のビジョンは
日本から乗り込んだときのものか、
乗り継ぎでどこかの国を経由したものか、はっきりとはわからない。
が、私はたしかに乗り込み、あるちいさな島に着いたのだった。
私はよく島の港町を歩いていた。
大通りは石畳で整備され、集会所もあった。
のどかな環境の坂を登った丘の上にある邸宅が建っていた。
城ほど大きくはないが、裕福そうな白い屋敷。
馬車道に面していて、黒く古めかしい鉄格子の門があった。
裏門もあり、そちらは玄関まで馬車の通り道になっている。
広々とした敷地の奥には森があり、手前には数本の木が植えられていた。
ときどき、大きなテーブルをならべてお茶会が開かれた。
古めかしい、長いスカートをはいた使用人も働いていた。
私はこの屋敷に出入りしていた、家庭教師だった。
屋敷に住んでいた家族の長男は親友だった。
彼には小学生くらいの双子の妹がいて、
彼女たちはいつも、ピンクかブルーの長いドレスを着ていた。
ブーツのような靴に白いソックスを履き、
ドレスの色に合わせた同色の太いリボンで、
天然パーマの金髪をかわいらしくまとめていた。
屋敷の玄関を入るとすぐに、大きなホールがあり、
グランドピアノが1台置いてある。
そこで私は双子の姉妹にピアノを教えていたのだった。
To be continued
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