2006年11月01日
変えられない体質
ある日、イタリア系のある友人がアパートに遊びに来た。
彼は明るく、ジョークばかり言っている。
「おたがいの母国語ではなかなか言葉も通じないね」
などと話しているうちに、彼は言った。
「じゃあ、2人で中国語を話そうか?」
「中国語なんかできないわよ」
「そうじゃなくて、でたらめでいいから話してみようよ。おもしろいじゃないか」
私たちはフェイクの中国語を話しはじめた。
そのまま町に出かけて、でたらめな会話を続けた。
ほかの友人と出会うと驚かれた。
「なんだ、君達は中国語も話せるのかい?」
「まあね」
でたらめなのに、身ぶりや手振りで意味はちゃんと通じた。
人間はサウンドだけでコミュニケーションができる。
音楽だって音を出していればそれだけでコミュニケーションなんだ、と感じた。
私の引きこもりには言葉の壁もあったのだろう。
アメリカでは「外人」の感覚がない。
いろんな人種が住んでいるから、日本人の私も居住者だと思われて、
知らない人に話しかけられる。
「××で○○のセールをやってるそうだけど、キミは知ってるか?」
私はアメリカの学校に行ってないし、アメリカの歴史なんてくわしく知らない。
この町のことだってまだよくわからない。
それなのに、セールの情報まで知るわけないじゃん。
そう思っても、まわりの感覚はちがう。
そんな環境にも疲れていたのかもしれない。
でもサウンドだけでコミュニケーションはできる。
なんだかずっと、つまらないことにとらわれすぎていた。
すると、ひさしぶりに心がすっきりしてきた。
しばらく仕事も休んで、ぐっすり眠った。
目が覚めたとき、もとの元気な自分にもどっていた。
学校に顔を出すと、友人たちが驚いた顔で迎えた。
「今までなにやってたのよ! アパートに行ってもぜんぜん出てこないし!」
「何度電話しても、出なかったけどどうしたのよ!?」
笑って答えた。
「調子悪いから、寝てたのよ。もう大丈夫」
これからは奇妙な現象が起きても、自分の体質だと思って受け入れよう。
昔のヨガの達人にはいろんなものが見えたらしいし、彼らは気にもしていなかった。
要するに、冷静につきあっていけばいいんだ、と思った。
To be continued
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コメント
私はフランス人の友人が東京在住の頃に
日本国内ではとても口に出せない単語をいくつも教えました。
現在母国でガンガン使っているかも知れません。
投稿者 fuk : 2006年11月01日 15:52
そうですね、心の持ち方で大きく変われるのですよね、その決心さえ付けばの話になりますが。
投稿者 団塊世代が心と身体とお金の健康を考える!byヤスオ : 2006年11月01日 20:02
こんばんは。
身振り手振りで話は結構つうじますよね。
それを悟って元気になってよかったですね^^
投稿者 ひまわり : 2006年11月02日 00:18
fukさん、ヤスオさん、ひまわりさんへ
コメントありがとうございます。
ずいぶん前ですが、知人の女性が「アフリカ系アメリカ人」とつきあっていて話を聞きました。
彼がいちばんはじめに覚えた日本語は、「パンツ丸見え」だそうです。
なにはともあれ、主人公が復活ということで、これからは不思議話が中心になりますので、
みなさんよろしくお願いしま~す。
投稿者 ナポリタカオ : 2006年11月02日 11:16
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