2006年09月22日
幼虫との同棲生活(3)
この話は前作(2)から続いています。
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幼虫と初めて迎える晩。
夜に電気をつけておくのは「自然環境」と違うと思ったN氏は、
わざわざ暗いところに植木鉢を移動させた。
トイレに行きながら電気をつけ、植木鉢を観察する。
丸くて乾いたウンコは、フローリングのつるつるした床を、
遠くまで転がり、玄関一面に散らばっていた。
あわててティッシュで拾い、面倒なので植木鉢の土の上へ。
ふと見ると、安心しきったのか、
幼虫が猛烈な勢いでグレープフルーツの葉を食っていた。
耳を近づけると「チリッ、チリッ」と葉を細かくかみしめる音が聞こえた。
命を育む音は、なんだか聞いていて心地よかった。
翌朝。
N氏は幼虫の無事を確認してから、机に向かった。
しばらくして、植木鉢の方から「カチッ」というような、
音が聞こえた気がした。振り向いても変わったこともなく、
おそらくカーテンのレールが風にあおられたのだろうと思った。
ふたたび1時間後、植木鉢に近寄り、のぞいてみた。
視界の反対側のフローリングの床に、
直径3センチくらいの緑色のシミができていた。
なんだろう。
その中央には細長い胃袋のような消化器官?が残されていた。
破れて、かみ砕かれた葉の塊が見えた。
植木に幼虫の姿はなかった。
それからあたりをいくら探しても見つからなかった。
あのシミがもし幼虫なら、いったいなにが起きたのか。
おそらく幼虫は先端まで行ってから、足(この場合は手?)をすべらせて、
床に落ちたのだろう。これは昨年までの観察でよく目にしている。
若い枝はツルツルしていてすべりやすい。
それに一帯の葉を食い尽くしてしまえば、ただの棒なのだから危険である。
移動させてから、植木鉢のそばに近寄っていないので、
自分で踏みつぶしたということも考えられない。
しかし、不思議なのは消化器官?だけ残して、
体が消失している事実である。
真犯人は誰なのだろう。
先日、室内に出没したゴキブリの話を書いたが、
あのゴキブリは退治しているので、ほかの仲間か。
ここは近くに林もあるのでクモが多い。
先日、室内で見かけた小さなクモを取り逃がしてしまったが、
アイツだろうか。
N氏はまだウンコの転がる部屋で幼虫の冥福を祈った。
室内にさえ天敵がいるなら、来年はどうしたらいいのだろう……
The End
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コメント
容疑者(虫)・・・。蜘蛛かもしれませんね。何だか寂しいですね。
投稿者 MAIA : 2006年09月22日 17:27
MAIAさんへ
コメントありがとうございます。
しめったオチになってしまいました。
毎年、放っておいても、3頭のうち育つのはせいぜい1頭なんですよね。
厳しいですね~
投稿者 ナポリタカオ : 2006年09月22日 17:59
外に逃げたのかと思っていましたがそうではなかったのですね。内蔵だけ残って姿が見えないなんて。不気味ですね、でも蜘蛛ではないですよね。もっと大きいもののような気がします。
投稿者 団塊世代が心と身体とお金の健康を考える!byヤスオ : 2006年09月22日 18:21
ヤスオさんへ
コメントありがとうございます。
こわいですね~ゴキブリでしょうか、
まさかネズミなんて……
ウチのマンション、けっこうおしゃれなんですよ。
あくまでボクの感覚で、ですけど。
投稿者 ナポリタカオ : 2006年09月23日 12:37
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