2006年07月27日

疑惑の同姓同名(1)

2年ほど前、離婚が決まったN氏は、
元妻の本籍を抜くために故郷に帰った。
戸籍課で手続きをした時点で、
離婚を知る者は母親だけ、のはずであった。

ところが翌日、近所のおばさんが、
「Nちゃん、離婚したんだって?」
と、ひそひそと聞いていたことが判明した。
本人はもちろん、母親は誰にも話していない。
漏れたとすれば、市役所である。
ではその噂を広めた人物は誰か。
そこで、あるひとつの疑惑が浮かんだのである。

それはN氏の高校時代にさかのぼる。
これはまるで松本清張的展開だ。

高校3年のある日、卒業文集にひとことずつ、
3年生が寄せ書きをすることになった。
男子校のことである。提出された寄せ書きには、
卑猥、暴力的、反体制的な言葉など、
学校の文集として許されないフレーズがあふれかえり、
学校側から厳重注意を受けた編集委員は、
ほとんどの原稿を各生徒に差し戻し、再度、まともな原稿を書かせた。

しかし、何度も懲りずに、おかしな原稿を出すヤツがいた。
編集委員は彼のところへ出かけていった。
「N、お前、変なことばっか書くから、先生がお前のは書き換えるってさ」
「なんだよ、つまんねえな。ウケ狙ったのに」
「狙うな、どうせボツにされるんだから。あ、そういえば、おもしろい話を聞いたぞ」
「なに?」
「鼻くそほじらないでちゃんと聞けよ。1年にお前と同姓同名がいるんだってさ
「同姓同名?」
「漢字まで同じらしいぞ」
「ほんとかよ」
高校生Nはその人物を探して、せめて顔を見ようと思ったが、
卒業までにそれはかなわなかった。

やがてNは成人し、放送作家となり、
欽ちゃんバンドにも参加しそびれているうちに、
(過去ログ・超有名バンドのスカウト参照)
その人物の便りを聞いた。
どうやら近所の町に住んでいて、市役所に就職したらしい。
その彼がおそらく、今回の事件のキッコーマン
いやキーマンなのである。

             To be continued
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投稿者 Napori Takao : 10:50 | コメント (6)

コメント

個人情報って色々と漏れ伝わるものですね。
データを最終的に管理するのは生身の人間ですから。

私も東京都S区に住んでいた頃、同じ区内に同姓同名で生年月日も一緒っていう人がいました。
これは某大病院のデータで明らかになったことです。

投稿者 fuk : 2006年07月27日 11:56

fukさんへ

コメントありがとうございます。
それはすごい!
確率はかなり低いはずですよね。

投稿者 ナポリタカオ : 2006年07月27日 13:58

同姓は結構いたねぇ。同名は知らないけど。
オレの苗字ももこちらにはあまりいないけど、いなかにはクラスに2人くらいずついたね。

投稿者 かず : 2006年07月27日 17:47

田舎の市役所なら知り合いは多いはず、特定は難しいのでは?
 もしかして同姓同名のN氏も離婚しているかも。姓名判断では似たような運勢ですからね!
 もっとも運勢は努力によって異なっていますが。

投稿者 マルガリータ : 2006年07月27日 19:07

こんばんは。
以前コメントをいただいた、例の同姓同名の後輩ですね。
役所づとめでしたか、その彼は。
そりゃおそらく彼がキーマンでしょうね。

投稿者 ひまわり : 2006年07月27日 23:36

かずさん、マルガリータさん、ひまわりさん

コメントありがとうございます。
同じ誕生日、同じ血液型という友達もいましたが、
彼が考えてることがなんとなくわかるというか、
ああ、こんなことで悩んでるんだろうな、
っていうのがわかる気がしました。
みなさんはどうでしょうか。

投稿者 ナポリタカオ : 2006年07月28日 09:06