2006年07月21日
密室の事件簿(2)
この話は前作(1)から続いています。
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N氏がトイレを出た、そのときである。
ガタン! と奥から大きな音がした。
「あっ!」
続いて作業員の声。
あわてて部屋に入ると、
作業員はすでになにごともなかったかのように、
平静を装ってエアコンの清掃作業を続けていた。
しかし、彼の背中には、なにかまずいことを
やってしまったような、緊張感が張りついている。
どうしたんだ? なにをやったんだ?
横で作業を見守っている、アルバイトを見た。
お前は知ってるはずだろ?
アルバイトと目が合う。
アルバイトの額から汗がしたたる。
メガネのなかの目が緊張感で落ち着かない。
なにがあった? 言うんだ?
オレのトイレをノックもせずに開けた大胆さで言ってみろ。
アルバイトが口をひらいた。
そうだ、白状しろ。
「あ、あの……トイレお借りします」
彼はトイレに突進した。
くそっ、ヤツはトイレをガマンしていただけなのか。
すると、その瞬間、作業員が振り向いた。
「はい、これですべて終了しました」
「えっ? あ、そうですか……」
「しばらくはちょっと臭いがするかもしれませんが、
2、3日するとだいじょうぶだと思います」
よけいなことを詮索するのが悪いような、
あまりに爽やかな笑顔がそこにあった。
「またなにかありましたら、ご用命ください」
ふたたび、笑顔がキラリ。
N氏は尋ねるきっかけを失ってしまった。
作業員はその笑顔のまま、そしてアルバイトは
最初から最後までぼうっとした顔のまま、帰っていった。
それからN氏はエアコンの内部を調べてみたが、
依然として不明である。
ガタン! は、なんの音なのか。
「あっ!」は、なんのトラブルなのか。
見かけはなんでもないエアコン内部に、
はかりしれない秘密が眠っている気がするのである。
The End
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投稿者 Napori Takao : 09:54 | コメント (5) | トラックバック (0)
コメント
>「あっ!」
の意味が気になって夜も眠れなくなりそうです。
こうなったら
水戸黄門様の印籠を みせて問いただして くださいな(爆)
投稿者 ユエ : 2006年07月21日 14:50
The Endですか?
続くだと思っていたのですが。
投稿者 団塊世代が心と身体とお金の健康を考える!byヤスオ : 2006年07月21日 18:59
こんにちは。
まさに密室での出来事ですね。
(^○^)
またお立ち寄りください。
ポちっ、ぽチッ!
投稿者 前向きな心と人のぬくもり : 2006年07月21日 22:19
確かに、和式ゎあけられたことないですけど(あけたことならあるww)
アレゎちょっと、、、本当かわいそうでしかたなかったです(笑)
ガタンゎ本当になにもなかったんですかぁ??
投稿者 My CaR☆ : 2006年07月22日 00:55
ユエさん、ヤスオさん、前向きな心と人のぬくもりさん、My CaR☆さん
コメントありがとうございます。
たしかに、「あっ!」がなんだったかがわからないと、消化不良だったかも……
でもすごく中だったらしくて、さっぱりなんで……すみません。
投稿者 ナポリタカオ : 2006年07月22日 11:22
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