2006年07月20日
密室の事件簿(1)
東京都在住N氏はこの春、エアコンの掃除を業者に頼んだ。
「こんにちは。××です。清掃にうかがいました!」
爽やかな30代前半の作業員と、
小太りのメガネの学生アルバイトがアシスタントでやってきた。
さっそく彼らは作業に入り、
頃合いを見てN氏は冷たいお茶を出す。
するとなぜか、急にトイレ(大)に行きたくなった。
またしても急激な展開に事件のニオイがプンプンだ。
トイレに駆け込み、座り込んで用を足す。
「ふう~」
そのときである。
ガチャ。
いきなりドアが開いて、アシスタントが顔を出した。
「あっ!」
開けられたほうはとっさに、
これ以上開けさせるかと前かがみになり、ドアを押さえる。
開けるほうはびっくりして、
運動神経の鈍い人はそのまま立ち尽くし、
鋭い人なら「すみません」とあわてて閉める。
アルバイトは前者であった。
ぼうっとしている彼にN氏は言った。
「すみません、入ってるんで……」
強引に閉める。
なんだよあいつ、ノックぐらいしろよ。
そもそもほかの部屋にオレがいないんだから、
トイレにいるんじゃないか? くらい想像できるだろ。
これが和式なら大惨劇だ。
N氏の実家は子どもの頃、和式だったために、
鍵をかけずに入っていた近所、親戚のオバチャンの、
無防備な姿を目撃させられたものである。
「やだー!」
などと笑われると、子ども心にも逆ギレした。
「ちゃんと鍵くらい閉めといてよ!」
ということは、やっぱり自分が悪いのか。
いや、しかし、どちらが悪いかといえば、
他人の家のトイレに入るのに、ノックしないほうではないのか。
そもそもトイレを借りる前に、「すいません、トイレを……」
などと、家主にちょっと中腰で緊急の危機感を訴えながら聞くのが、
おしゃれなマナーのはずだ。
気分はさっぱりしないが、
ともかく下のほうだけはさっぱりさせて、N氏はトイレを出た。
そこに新たな事件が待ち受けているとも知らず。
To be continued
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投稿者 Napori Takao : 10:57 | コメント (3) | トラックバック (0)
コメント
>ちょっと中腰で緊急の危機感を訴えながら聞く
これがキモですよねー。マナーとして。
でも僕はレストレンやデパートとかだと逆に
「トイレどこですか?あーそっちね」などと
全然平気だけど取り敢えずこれから長いから
済ませておくか ぐらいの顔で平然と聞くのが
常です。なんすかね、あのたずねているのに
上から目線は。照れの裏返し?
投稿者 ソダ : 2006年07月20日 14:11
家以外のトイレだとあけちゃったりあけられちゃったりあります。。。
ほんとあれはなんともいえない恥ずかしさですよね(》_《)
投稿者 My CaR☆ : 2006年07月21日 06:11
ソダさんへ
ボクもレストランやデパートでは強気ですね。
ああいうところは、こっちも鍵をしっかりかけるので、
さすがに開けられることはないですよね。
My CaR☆さんへ
え、My CaR☆さんもあるんですか?
洋式より和式は恥ずかしさ10倍って感じしません?
投稿者 ナポリタカオ : 2006年07月21日 09:27
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